判型は読む場所と見せたい写真の大きさで選ぶ
判型は本の仕上がりの大きさです。持ち歩いて日記を読むのか、机に置いてレシピを見るのか、家族で写真を眺めるのかによって、扱いやすい大きさが変わります。手元の本を持ったり開いたりして、読む場面を想像してみましょう。
文章中心なら小さな判型も候補になりますが、写真や図の細部が必要な本は、載せたい大きさから考えます。大きな本にすればすべて解決するわけではなく、画像の解像度や、棚に置くときの収まりも確かめてください。
| 判型 | 向いている内容の例 | 選ぶときの確認点 |
|---|---|---|
| 文庫判・A6判 | 持ち歩いて読む日記や短いエッセイ | 写真や説明文字が小さくなりすぎないか |
| B6判 | 文章の合間に写真が入る暮らしの記録 | 本文と写真のどちらも見やすい配置にできるか |
| 四六判 | まとまった文章を読む体験記 | B6判と比べ、縦長の紙面をどう使うか |
| A5判 | レシピ、旅行、趣味の作品を見せる本 | 大きく置く写真の細部と、文章の行の長さは適切か |
B6判と四六判のように近い大きさでも、余白や文字の設定で印象は変わります。判型名だけを指定せず、写真をどれくらい大きく置きたいか、どんな人が読むかも伝えると相談しやすくなります。
横組みの字数は設定例として分量を比べる
同じ判型でも、文字の大きさ、行間、余白、段組みによって入る字数は変わります。次は写真を含まない、横組みの本文用の設定例です。規格で決まった字数ではなく、判型を比べるための仮の条件として使ってください。
| 判型 | 横組み1ページの字数の設定例 |
|---|---|
| A6判 | 約550字 |
| B6判 | 約750字 |
| 四六判 | 約810字 |
| A5判 | 約950字 |
例えば24万字をB6判の約750字で割ると、本文は計算上320ページ前後です。一方、記事選びの記事では1ページ約600字と仮定し、400ページ前後としています。この差は組み方の仮定によるもので、どちらかがB6判の固定のページ数という意味ではありません。
ブログには短い段落や改行が多いため、文字を詰めた設定どおりに埋まるとは限りません。写真、記事ごとの見出し、章末の空きなども考え、ページ数の目安計算で概算した後、原稿を試し組みしましょう。
並製と上製は扱いやすさと残し方を比べる
並製はソフトカバーとも呼ばれる、比較的しなやかな表紙の本です。手に取って読む日記や、読者へ届けるブログ本の候補になります。上製はハードカバーとも呼ばれ、硬い表紙を使います。記念の記録として、外観や手に持った印象を大切にしたい場合に検討できます。
どちらが合うかは、丈夫そうに見えるかだけでなく、重さ、開きやすさ、使う場所、費用を合わせて考えます。料理をしながら見る本なら、机の上で手順を追えるかも大切です。見本の本で開き具合を確かめ、希望する製本と用紙で対応できるかを相談しましょう。
製本が変わると、表紙や背表紙の作り方も変わります。表紙のデザインを完成させる前に、本文のページ数や紙と合わせて仕様を決めてください。背幅の扱いは表紙と装丁で整理できます。
カラーかモノクロかは色が情報を担うかで決める
写真がある本でも、すべてをカラーにする必要があるとは限りません。表情や出来事を伝える写真は、明暗で伝わる場合があります。一方、料理の焼き色や花、作品の配色など、色自体が大切ならカラーが候補になります。
モノクロでは、違う色でも似た濃さに見えることがあります。色で区別した図や「赤い部分」という説明をそのまま残すと、読者が判断できない場合があります。模様や位置、文字でも区別できるようにし、写真の印刷確認で実際の見え方を確かめましょう。
表紙のカラーと本文のカラーは分けて指定します。見積もりに「カラー」とだけ書くと、どの範囲かが伝わりません。本文全体か、特定のページかを明らかにし、写真の役割に必要な色を選んでください。
一部カラーは写真を集める案と配置の自由さを比べる
色が必要な写真だけをカラーのページにまとめ、ほかをモノクロにする案もあります。例えば旅行記では、風景写真をまとめて見せ、体験談は文章中心にする方法です。ただし、文章の直後に写真を見せる配置とは読み方が変わります。
一部カラーにできる位置やページのまとめ方は、印刷・製本の方法によって変わります。好きなページだけ自由にカラーにできるとは決めつけず、候補の写真と希望位置を渡して確認します。ページの一部をカラーにした割合だけで、費用が同じ割合で下がるわけでもありません。
費用を比較するときは、本文カラーの範囲と写真配置の作業を両方揃えます。カラーを減らした分、文章と写真をつなぐ説明が必要なら、その編集も原稿に反映させましょう。
ページ数は本文以外と製本の単位も含めて決める
文字数から求めたページに、扉、目次、まえがき、あとがき、奥付などを加えると、本全体の分量が見えてきます。写真を大きく見せるページや章扉も含め、どのページを見積もりの対象として数えるかを担当者と揃えます。
本は8または16ページ単位の折で作ることが多く、印刷や製本の方法によってはページ数を調整する場合があります。どの本にも同じ単位が当てはまるわけではないため、完成原稿のページ数を自己判断で切り上げて確定しないようにします。
調整が必要なら、余白を詰める前に、写真の大きさや章の始まり方を見直します。文章と写真の代表的なページを用意し、希望する判型、製本、カラーの範囲とともに費用の検討へ進めると、仕様の違いを比べやすくなります。
