横組みの本は左開きで読む順番を作る
ブログの文章には横書きで読み慣れた言葉や英数字、写真の説明が多く、横組みが選択肢になります。横組みの本は、表紙を正面に見て左側を綴じる左開きです。右のページを左へめくって読み進めます。縦組みの本は右開きになるため、文章の向きと本の開き方を一緒に決めましょう。
写真を多く使うから必ず横組み、文章だけだから必ず縦組み、と決める必要はありません。日記やエッセイを続けて読むのか、写真と説明を行き来するのかで考えます。表や横長の見出しがある原稿は、実際に組んで読み順を確かめると判断しやすくなります。
ブログの画面は下へ続きますが、本にはページの切れ目があります。記事の途中で写真だけが次のページに送られても意味が通るかを見ます。本文中の「上の写真」などは配置変更に弱いので、写真の内容で指す表現に直しておきましょう。
段組みは文章の長さと写真の位置に合わせる
1段組みは、本文を上から下へ自然に追いやすく、文章中心のブログ本の出発点にできます。写真を挟む場合も、その前後に説明を置きやすくなります。行が長すぎると次の行へ目を移しにくいため、判型と文字の大きさ、余白を合わせて調整します。
2段組みは、短い説明を整理したり、写真と手順を並べたりする案になります。ただし、小さな判型で段を増やすと各行が短くなり、改行が増える場合があります。写真が段をまたぐと、次に読む文がどこか分かりにくくなることもあります。
例えば旅行記で、体験談を1段、店の紹介だけを2段にしたくなった場合、章の中で急に読み順が変わらないかを確認します。見た目の変化を付ける前に、同じ種類の記事は同じ配置で読めるように揃えると落ち着きます。
写真は小・中・大・全面で役割を決める
写真をすべて同じ大きさにすると、大切な場面が埋もれることがあります。原稿を整理する段階で、写真に次の大きさの希望を付けてみましょう。固定の寸法ではなく、本文との割合を考えるための分類です。
| 大きさ | 使い方の例 | 本文との割合の考え方 |
|---|---|---|
| 小 | 道具や日常の小さな場面 | 文章を主役にし、説明を補う場所に置く |
| 中 | 旅先の風景や料理の完成写真 | 本文幅を使う案でも高さを抑え、前後の文章を残す |
| 大 | 表情や細部まで見せたい場面 | 写真の占める範囲を広く取り、本文を次のページへ送ることも考える |
| 全面 | 章の入口など印象を残したい写真 | 写真を主役にし、説明を置く場所を別に確保する |
例えばレシピなら、作業途中を小、完成した料理を大にする案があります。ただし、切り方の細部が必要なら作業写真も大きくする必要があります。残った空きに写真を押し込むより、読者に見せたい情報から大きさを決めてください。
写真が本文の場所を使うと、その分の文章は別の場所へ移ります。写真の枚数だけでなく大きさの希望もページ数の目安計算へ反映します。印刷できる寸法に足りるかは、写真の解像度で確認しましょう。
キャプションは写真だけでは分からないことを補う
キャプションは、写真のそばに置く短い説明です。写真に写っているものを繰り返すだけでなく、撮影時期、場所、本文との関係を補うと役立ちます。例えば「駅の写真」より「旅を終えて戻った駅」の方が、その場面を選んだ理由が伝わります。
本文を削って写真だけにすると、出来事の背景や書き手の気持ちが失われる場合があります。本文は経緯、写真は様子、キャプションは対応関係というように、役割を考えてください。写った色や形だけでは説明しきれない手順も、文章で補います。
キャプションの書体や位置を揃えると、本文と見分けやすくなります。写真説明だけが離れたページに残っていないか、似た写真と入れ替わっていないかを、掲載順の一覧と照合します。
見開きと余白は綴じた状態を想像して確かめる
見開きの中央は、本を綴じる側です。人物の顔や細かい文字を中央へ置くと、開き具合によって見えにくくなることがあります。写真を見開きにまたがせたい場合は、中心に何が来るか、左右を分けても印象が変わらないかを確認します。
余白は単なる空きではなく、読みやすさや本の開きやすさに関わります。ページ数を減らすために余白を削り、文字を小さくすると、残したい読者が読みづらくなることがあります。本文、写真説明、ページ番号まで含め、仕上がりに近い大きさで確かめましょう。
試し組みには、文章が長い記事、写真の多い記事、見出しの長い記事を使うと、困る箇所を探せます。見やすいページだけで判断せず、同じルールをほかの記事にも当てはめられるかを確認してください。
レイアウトを頼む場合も記事と写真の対応を渡す
Wordなどで自分で作る場合は、判型や余白、見出し、写真説明の形を先に揃えます。文章を入れ終えた後で、空行や空白を増やして位置を合わせると、修正で崩れやすくなります。提出するデータ形式と確認方法は、制作担当者と合わせてください。
依頼する場合は、掲載順の原稿、写真の元データ、写真ごとの大きさの希望、参考にしたい本の特徴を用意します。「旅行の写真は大きく、日常の記録は文章中心」のように、優先順位を伝えると意図が共有しやすくなります。
お手軽出版ドットコムでは、本文を自分で作る方法と、デザイナーに依頼する方法があります。本文レイアウトの案内で作業範囲を確認し、確認用データが届いたら、写真の対応と読む順番を著者自身で見直しましょう。
