本では読み返しやすさと手元に残る価値を伝える
ブログを読める人が本を買う理由は、未公開の記事があることだけではありません。テーマに沿ってまとまっている、最初から続けて読める、家族に渡せる、好きな写真を紙で残せるなど、本の形だからうれしい点があります。書籍化の告知では、何を収録し、どう読みやすくしたのかを具体的に説明します。
たとえば旅行ブログなら、更新順のままでは離れていた旅の準備と帰宅後の振り返りを同じ章に集められます。公開済みの内容を中心にするなら、そのことは明示します。新しい情報が大量にあるように見せず、何度も読みたい記事を探しやすくした点を伝えましょう。
著者の声にはブログ友の反応と献本の実例がある
お手軽出版ドットコムの「お客様の声」で、『ブログ本 林住期の生き方』の著者・華の熟年さんは、出版を知らせた後の反応を次のように述べています。
「ブログではもちろん自費出版した事を話題にして、大勢のブログ友の方々から賞賛のコメントを寄せられています」
同じ声には「親戚や友人知人にはブログ本を献本して」ともあります。出典はお手軽出版ドットコム「お客様の声」の『ブログ本 林住期の生き方』です。
この声からは、日頃の読者との交流と、身近な人へ本を贈る使い方が読み取れます。コメントの多さが販売部数を示すわけではありませんが、既に読まれた文章にも、本として受け取ってもらう意味があることを考える手がかりになります。自分の本では誰にどのように残したいかを言葉にしましょう。
告知は制作中・予約・発売・感想の順に進める
制作中の告知では、本にする理由と収録する範囲を伝えます。表紙や紙面の見本ができたら紹介できますが、完成前のものには予定であることを添えます。実物を見ていない段階で、色や仕上がり、発売日を確定したように書かないことが大切です。
| 告知の段階 | 伝える内容 | 読者にお願いすること |
|---|---|---|
| 制作中 | テーマ、編集の方針、制作の様子 | 興味があるか知らせてもらう |
| 予約 | 内容、価格、受取方法、時期の見込み | 条件を読んで希望を伝えてもらう |
| 発売 | 実物の写真、注文先、在庫や発送の案内 | 希望する方法で注文してもらう |
| 感想 | 読まれた場面や受け取った声 | 任意で感想を寄せてもらう |
予約前の「欲しい」という反応と、条件を確認した注文は分けて記録します。予約を集めて部数を決める場合は、部数の考え方も確認してください。予定が変わったら同じ告知記事にも追記し、古い案内だけが読まれないようにします。
Amazon・手渡し・イベントの窓口を分ける
Amazonでの注文を案内する場合は、商品ページと注文できる状態を確認してから、発売記事にリンクを載せます。出版会社を通じて流通させるときは、本が完成してもすぐに注文できるとは限りません。反映の目安は書店流通の記事で確認できます。
手渡しなら、受け渡す場所や機会、代金を受け取る方法を個別に合わせます。サイン本を希望する人には、宛名を入れてよいかも確認すると行き違いを減らせます。イベントでは主催者の販売案内を確認し、持ち込む本、見本、受け付けた予約を分けて管理しましょう。
著者が直接発送する場合は、注文数、連絡先、入金と発送の状況を一覧にします。送料を誰が負担するかも受注前に伝えます。公開コメント欄に住所を書いてもらう方法は避け、個別に連絡できる窓口を使って必要な情報だけを受け取ります。
発売記事は初めて来た人にも分かる案内にする
制作の経過を追っていない読者も、発売記事から注文を考えます。書名、著者名、どんなブログをまとめた本か、収録する期間やテーマ、本の大きさと色、注文先を同じ記事にまとめましょう。家族への贈り物にも向く内容なのかなど、使う場面が伝わると判断しやすくなります。
紙面の見本を載せるときは、小さすぎる写真だけで済ませず、文字の大きさや写真の配置が分かるものを選びます。人物写真や読者のコメントを使う場合は、宣伝で公開する範囲も確認します。ブログ本に収録する許可と、告知に使う許可は一緒と考えずに相談してください。
感想は任意で集め、再掲載の許可を取る
本を渡した後は、読めたかどうかを急かさず、感想を送りたい人が使える窓口を用意します。「どの記事を読み返したか」「紙で読むとどう感じたか」など、答えやすい案内にできます。購入者へ高い評価や好意的な感想を求める必要はありません。
受け取った感想をブログで紹介したいときは、文章、名前の表記、掲載場所を本人に確認します。公開コメントでも、そのまま宣伝に転用してよいとは決めつけないでください。感想は今後の記事選びにも役立ちますが、個々の声をすべての読者の評価として扱わないようにします。
