電子書籍ではまとめて読む価値を用意する
ブログは無料で読めるのに、電子書籍を買う人がいるのかという疑問は自然です。記事をそのまま移すだけでは、読者が購入する理由を見つけにくいこともあります。テーマに沿った順番、全体が分かる目次、重複を整理した文章など、ひとまとまりで読みやすい内容にすることが出発点です。
たとえばレシピのブログなら、日々の近況を含む記事から作り方と注意点を整理し、料理を探しやすくまとめられます。ブログでは新しい試作や近況を発信し、電子書籍では確かめたい手順をまとめて読めるようにする、と役割を分けます。公開済みの内容が中心なら、その範囲を購入前に分かるように伝えましょう。
Kindleと紙は読者の使い方で併用する
外出先でスマホに入れて読みたい人には電子書籍、家族に贈ったり本棚に残したりしたい人には紙が候補になります。読者がどちらを使っているか、ブログのやり取りや制作中の案内で確かめられます。紙を作るから電子も必須、という順番で決める必要はありません。
お手軽出版ドットコムには電子書籍のオプションがあります。紙とKindleを併用したい場合は、対応範囲、原稿の渡し方、制作費用、販売までの作業を確認します。実例として『ブログ本 林住期の生き方』の著者の声にも「amazonのネット通販とkindleの電子書籍から販売」とあり、両方で届けたことが紹介されています。出典はお手軽出版ドットコム「お客様の声」です。
この実例が自分の本にも同じ販売結果を約束するわけではありません。贈る相手には紙、遠方で電子を希望する読者には電子、というように、受け取り方の希望から必要な形を選びます。
写真は端末の大きさと表示方法で見え方が変わる
電子書籍の写真は、スマホ、タブレット、専用端末など、読む機器によって見える大きさや色が変わります。画面が小さいと、写真に書き込んだ文字や細かな手順が読みづらくなることがあります。モノクロで表示される環境も想定し、色だけで説明を区別しないようにします。
紙では印刷寸法と元画像の画素数を見て判断します。たとえば幅1,200pxの写真を300ppiで使う目安は約102mmですが、電子書籍の表示を同じ物差しだけでは決められません。販売に使う形式のプレビューで、写真を拡大したときの状態や、説明文との位置関係を確認しましょう。
文章中心で文字の大きさを変えて読む形式と、ページの配置を保つ形式では、読みやすさの確かめ方も異なります。レシピや写真日記などは、文字と写真が離れすぎないかが確認点です。形式や配信の基礎は自費出版ガイドの電子書籍記事で扱います。
価格は読者に渡す内容と制作の負担から考える
電子書籍には紙の印刷・製本とは違う制作作業があります。紙用のPDFをそのまま渡せば、すべての端末で読みやすい商品になるとは限りません。原稿整理、形式への変換、画像の調整、表示確認など、どこまで料金に含まれるかを見積もりで確かめます。
価格を決める前に、ブログで読める範囲と本で読める範囲を説明できるようにします。「電子だから安くする」とだけ考えず、内容を整理する手間と、読者が何を持ち帰れるかを見ます。販売先の価格設定や支払いに関する条件は公式の案内で確認し、紙の販売条件をそのまま当てはめないでください。
PODは電子書籍ではなく紙の本を作る仕組み
PODは、注文に応じて必要な分を印刷・製本する仕組みを指します。電子書籍のように画面で読む商品とは区別します。少部数向けのオンデマンド印刷を利用して自宅用の本をまとめて作ることと、注文ごとに製造して読者へ届ける販売の仕組みも、同じ意味ではありません。
運営会社はPODもオプションとして案内しています。在庫を多く持ちたくない場合の候補ですが、希望する判型、写真やカラーへの対応、販売先、仕上がりを確認します。詳しい仕組みは自費出版ガイドのPOD記事へ進み、紙の本をどう届けるかという観点で比べましょう。
電子だけにするなら読者が使えるかを確かめる
自宅に本を置く場所がない、贈呈の予定がない、読者が電子での読書に慣れている場合は、電子だけで始める選択もあります。反対に、家族に実物を手渡したい、写真を同じ大きさで並べて残したい場合は、紙のほうが目的に合うことがあります。
本文と写真の元データを整理しておけば、後から別の形を検討するときにも役立ちます。ただし、紙での掲載許可が電子での配信まで含むかは別に確認します。規約と二次利用の確認を済ませ、電子出版などのオプションから、必要な作業だけを相談しましょう。
