書籍化を制限する条項があるか公式ヘルプで調べる
ブログに自分で書いた文章があることと、その記事に含まれるすべての素材を自由に使えることは分けて考えます。利用しているブログサービスの公式ヘルプや利用規約で、書籍化や二次利用を制限する条項があるか確認してください。具体的な文言や扱いはサービスごとに違い、改定されることもあります。
ブログのほか、note、Instagram、Xなどの文章や写真をまとめる場合も、使っているサービスの案内から確認します。他人の解説記事だけで判断せず、公式の文書を読み、不明点は本の内容と使い方を示して問い合わせましょう。個別のメニュー名を探すより、書籍化、二次利用、商用利用、投稿内容の権利といった項目を手がかりにします。
サービスの規約と素材ごとの許可を分けて記録する
サービス側に書籍化の制限が見当たらなくても、記事に使った写真素材や寄稿文の条件まで確認できたことにはなりません。記事単位で、本文を書いた人、写真を撮った人、素材の入手先、PRの依頼元を記録すると、誰に何を尋ねるかが分かります。
| 確認する相手・資料 | 主に確かめること | 原稿での対応 |
|---|---|---|
| ブログサービス | 書籍化や二次利用を制限する条項 | 不明な場合は公式窓口に確認 |
| PRの依頼元 | 本への再掲載と提供関係の表記 | 削除するか注記して収録 |
| 写真素材サイト | 印刷物・販売・電子での利用条件 | 条件に合わせるか差し替え |
| 共同運営者 | 執筆部分と出版への同意 | 著者名や担当範囲を整理 |
| 他人の作品の権利者 | 以前の許可が今回も及ぶか | 再確認または掲載を見送る |
確認した文書のURL、確認日、対象素材、問い合わせへの返答を保存します。規約を保存しただけで判断を終えず、今回の本の販売方法や紙・電子の別と条件を照らし合わせることが大切です。
PR記事と提供品は関係が伝わる形に直す
商品や宿泊などの提供を受けて書いた記事は、本文の内容だけでなく、提供関係を読者にどう伝えるかも見直します。依頼時のやり取りを確かめ、本への再掲載が想定されていたか、写真や紹介文に指定がないかを確認します。ブログ向けの依頼だったものを、著者の独断で別の出版物に移さないようにしましょう。
たとえば、提供された調理器具を使ったレシピ記事を本に入れるなら、レシピを残す必要と商品紹介を残す必要を分けます。記事ごと外す方法も、再掲載の条件を確認して提供を受けた事実や執筆時点を注記する方法もあります。PR表記だけを消し、純粋な私物の感想のように見せる編集は避けます。
期間限定の案内や当時の販売状況も、そのまま現在の情報として載せないようにします。今の状態を確認できないなら、当時の記録であることを伝えるか、その情報を外します。注記を入れれば元の契約条件を無視してよいわけではないため、必要な確認は先に済ませましょう。
アフィリエイトリンクは紙で必要かを考える
ブログのアフィリエイトリンクは、紙ではクリックできません。長いURLや商品購入の誘導が残ると、本文が読みにくくなることがあります。収録する文章の意味に必要がなければ、リンクや購入を促す文を削除し、体験や説明の部分を中心に整えられます。
紹介先が内容の理解に必要な場合は、名称や参照先を文章として示す方法を考えます。リンクを削除しても、報酬や提供の関係までなかったことにしないよう、必要な注記を整理します。電子書籍でリンクを残したい場合も、販売先と提携先の公式案内を確認し、ブログで使えていた条件をそのまま当てはめないでください。
リンク先は後から変わることがあるため、紙の本文がリンクなしでも理解できるかを読み直します。表現の直し方はウェブの文章を紙向けに直す記事で確認できます。
共同運営ブログは投稿者ごとに合意を確かめる
共同運営のブログでは、アカウントの管理者と、文章や写真を作った人が同じとは限りません。書籍化したい記事の担当を整理し、共同運営者と収録範囲、名前の出し方、販売や配布の予定を相談します。ログインできることだけで、すべての原稿を出版できるとは判断しないようにします。
たとえば、文章は自分、写真は同行した友人という旅行記事なら、ブログの運営者同士の確認だけでなく、その友人が写真を本に使うことを了承しているかも確かめます。費用の分担や売上の受け取り、校正の最終確認を誰がするかも、出版前に話し合って記録を残します。
写真素材と他人の作品は書籍用の条件を確認する
写真素材サイトでは、無料か有料かだけでなく、印刷物、販売する本、電子書籍、表紙での使用、加工、クレジット表記など、今回の使い方に関わる条件を確認します。「商用利用可」という短い表示だけで決めず、公式の利用条件全体を読みましょう。素材を入手した時点の記録も探します。
ブログ内で使った他人の詩、イラスト、写真なども同じ一覧に入れます。引用を検討するものは著作権の記事へ、読者のコメントや人物の名前はプライバシーの記事へ進んで確認できます。条件が分からない素材を保留したまま印刷に進めず、外すか別の素材へ差し替えた状態で最終原稿を読み直してください。
